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よろしいですかあ? 『こどもの一生』

      2017/09/16

こどもの一生 (集英社文庫) ご本人が言っているのだから、本書『こどもの一生/中島らも/集英社文庫』はよくできた超B級ホラーだ。
瀬戸内海に浮かぶ小島、そこにある精神病院に5人の患者(クライアント)が集まる。彼らは精神に障害を抱えていて(普通やないか!)、その治療のために催眠術をかけられ10歳のこどもにさせられる。なかば無邪気に病院での生活を送る彼ら。話の進行とともに、洞窟、ピストル、チェーンソー、斧、台風などの小道具が出揃って、いよいよホラーモードに突入。

そのとき、
ピンポーン
玄関のチャイムが鳴った。

怖い。実に怖い。てっきり****が復讐劇を演じるのかと思いきや、なるほどこうきますか。さすがにらもさん。読み出したらもう止まらない。らもさん渾身のホラーを存分に楽しんで下さい。これもご本人の言によれば、このホラーシーン、逮捕保釈後の入院中に100枚を3日で書き上げたそうですからブッとんでます。
さて、読み終えて、小生の駄目さ加減を痛感した。上で書いたように、****が殺人鬼にでもなるのかと予想した時点で小生は小説家の素質なしだ。****ではホラーにはならないのだ。単なるグロだ。ここは「xxのxxxx」でなければならず(伏字ばかりで読みにくいけど仕方ない)、そうなるようにらもさんは綿密な構成を立てているのだから。ホラーとは何か、物語とは何かを小生は全然わかっていない。
「頭の先までピーコピコ!よろしいですかあ?」とか言ってる場合ではない。

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