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徳をつむための行動とは『フランクリン自伝』

      2017/09/16

フランクリンプランナー使いとしては、是非とも読んでおきたいのが『フランクリン自伝』。なんと言ってもこれがルーツなのですから。

アメリカ独立の一翼を担ったベンジャミン・フランクリンが子孫や後輩に役立ててもらおうと自分の生涯を綴ったものなので、その思想、行動が読みやすく語られています。深く考え、そして次々と行動を起こす。フランクリンのプロモーターぶりがこれでもかと伝わってきます。そして勤勉と節制。

フランクリンの行動は、ストア派との共通点が実に多い。『人生の短さについて』が思想を説いているとすれば、本書はまさに実践の書。さらに興味深いのは、フランクリンが宗教と距離を置いている点。これはギリシャ哲学ともマッチする点だと思います。

ストイックとはこういうことだったのか 『人生の短さについて』

本書の中盤で、あの「13の徳」、節制、沈黙、規律、決断、節約、勤勉、誠実、正義、中庸、清潔、平静、純潔、謙譲、が登場します。これってセネカです。2000年前の思想と250年前の実践とがつながって、現代に活きている。さて、彼がこれらの徳をどのようにして導いたのか、そしてどのように身につけていったのか、彼自身の生々しい語りかけで納得していただければと思います。その上でフランクリン・プランナーを見直すと、いっそう効果がありそうです。

フランクリンの生き方を学ぶと同時に、アメリカ建国当時の様子も垣間見られて、これがアメリカの土台なのだなあと教えられる。人生の後半に入ってようやくこのような本のありがたさに気づきました。

フランクリン自伝/フランクリン(松本慎一、西川正身訳)/岩波文庫
フランクリン自伝 (岩波文庫)

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