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これからどうするんだ!笠原郁 『図書館内乱』

      2017/09/16

図書館シリーズの第2作『図書館内乱/有川浩/角川文庫』は、内部抗争がメインストーリー。前作『図書館戦争』のドンパチと打って変わって、図書館組織内の二派「原則派」と「行政派」とが派閥争いをめぐって画策するドロドロしたお話なのです。ラノベにもかかわらずこんなテーマを扱うのか、ってとこですが、おじさんには身近でも若い人には新鮮なのかもしれませんね。

というように、ドロドロした組織抗争が大枠ですが、その中には様々なエピソードが詰め込まれています。郁の両親が職場に訪ねてきたり、耳の不自由な女の子と小牧との恋愛だったり、その彼女をめぐる悪差別だったり、先鋭な青年将校を思わせる手塚の兄の登場だったり。さらには、あらぬ容疑をかけられ査問で追及を受ける郁の救出であったり。盛りだくさんの場面が織り込まれています。一つひとつが密度濃く書き込まれているので飽きさせません。郁が両親を迎え撃つ場面は、周囲が懸命に郁の特殊部隊入りを両親に隠そうとするのですが、その芝居ぶりったらまるで吉本新喜劇を観ているよう。差別とは、自由とは、正義とはなど、深刻な問題も取り上げつつポンポンと話を進めていくところもさすが。

また、キャラクターがますます魅力的になってきましたねえ。郁ちゃんはもちろん可愛いですが、柴崎もいい感じ出してきてます。過去を引きずりながらグッと強く生きる柴咲に肩入れしたくなってちゃったなあ。

さて、もう一つ別のお楽しみである笠原郁の王子様探し、こちらは予想通りの展開が。これからどうするんだ!笠原郁、なのです。さて次作はどんな展開を見せるのか、楽しみは続きます。

図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2)/有川浩/角川文庫
図書館内乱 図書館戦争シリーズ (2) (角川文庫)

 - 小説, 読書