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宗教の扉をノックする 『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』

      2017/09/16

池上彰の宗教がわかれば世界が見える / 池上彰 / 文春新書
池上彰の宗教がわかれば世界が見える (文春新書)

さすがの池上ブランド、実にわかりやすい。『池上彰の宗教がわかれば世界が見える/池上彰/文春新書』は、これまで宗教とは無縁の人にその中をチラッと覗き見させてくれる。キリスト教の神とイスラム教の神とが同じ神だということすら知らなかった宗教無知の僕にとっておあつらえ向きの一冊でした。

中身は、仏教、キリスト教、神道、イスラム教と日本人にとって関わりの深いところが網羅されていて、池上氏が各宗教の識者へインタビュー(質問)する形式。素人こそ訊きたい「いい質問」が散りばめられています。

第1章 宗教で読み解く「日本と世界のこれから」―東日本大震災・ビンラディン殺害・中東革命
第2章 宗教がわかる!ほんとうに「葬式はいらない」のですか?―vs. 島田裕巳(宗教学者)
第3章 仏教がわかる!1 「南無阿弥陀仏」とはどんな意味ですか?―vs. 釈徹宗(浄土真宗本願寺派如来寺住職)
第4章 仏教がわかる!2 仏は「生・老・病・死」を救ってくれますか?―vs. 高橋卓志(臨済宗神宮寺住職)
第5章 キリスト教がわかる!「最後の審判」は来るのですか?―vs. 山形孝夫(宮城学院女子大学名誉教授)
第6章 神道がわかる!日本の神様とはなんですか?―vs. 安蘇谷正彦(國學院大学前学長)
第7章 イスラム教がわかる!『コーラン』で中東情勢がみえますか?―vs. 飯塚正人(東京外国語大学教授)
第8章 宗教と脳がわかる!「いい死に方」ってなんですか?―vs. 養老孟司(解剖学者)
おわりに 宗教は「よく死ぬ」ための予習

各宗教のエッセンスをうまーく吸い上げているので、教義に触れた感触は充分味わえます。教養として宗教を理解するためのスタートラインに立つ、といったところでしょうか。この最初に自分の無知を書きましたが、ついでにもう一つ。仏教って、輪廻の輪から外へ出て行くための教えだったんですね。

「おわりに」と帯とには「宗教は「よく死ぬ」ための予習です」とありますが、これと本書のタイトルとがアンマッチなのはちょっとしたご愛嬌かな。僕は予習をするつもりはさらさらありません。タイトルどおり、「世界を見る」ために読んでみました。微かに見えた気がします。アメリカが民主主義を推し進めればするほど、反米国家が増えてくるという指摘も良かったですね。

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