「サンドイッチ=ねこまんま」である 『サンドイッチ教本』
2017/09/16
「男の料理」という表現があります。素材にこだわり、手間ひまかけて作るってやつです。「ワイルド」「ダイナミック」なんて修飾語が付くこともしばしば。これはこれで僕も嫌いではないし、否定するつもりはないのですが、まあこれは趣味ですな。丹誠込めて模型を作るようなもんでしょう。日常じゃない。
かったるい日曜の昼に、何か食べなければいけない。そんなシチュエーションで面倒くさい「男の料理」の出番はないわけで。男でも、いや男だからこそパクっと食べるものはチャチャッと用意したい。そこで「サンドイッチ」の出番です。
サンドイッチ、僕は結構好きです。一時期、毎日のように「ピーナッツバター&ジェリー」なんかを作って食べていました。ま、作るってもんじゃない。食パンを2枚用意して片方にピーナッツバターを、もう片方にジャムを塗ってパタンとはり合わせるだけ。これだけで美味。
そんなサンドイッチの作り方をたっぷりと教えてくれるのが『サンドイッチ教本/坂田阿希子/東京書籍』です。パンの種類や切り方、マヨネーズの作り方までの基本解説に続いて、シンプル系、ガッツリ系、おやつ系など90ものレシピがきれいな写真とともに紹介されています。ホットドッグ、ハンバーガー、サイドメニューもあり。
例えば「きゅうりだけサンド」。パンにマヨネーズを塗って、縦薄切りにしたきゅうりを並べ、オリーブオイルとワインビネガーをかけるだけ。「ポテトチップスサンド」なんてマヨネーズとポテトチップスとをはさむだけ。これだけでもスッゴイ旨そう。これならさすがの僕にでもできる。もちろん揚げ物系をはさむ手の込んだものもバッチリ紹介されています。自宅でのサンドイッチ作りの参考にされてはいかがでしょうか。
最後に、この本を見ていてふと思いついたことを一つ。サンドイッチってパンがベースのねこまんまだな、ってこと。著者には不本意かもしれないけれど、「パン+バター+一品」と「ごはん+醤油+一品」で食欲が湧くのは極めて類似性が高いと思うな。
本書は「本が好き!」さんからいただきました。