人には幸せになる義務がある 『開運の極意 気の極意』
2017/09/16
人間は幸せになる権利があるのではなく、
幸せになる義務があると思うのです。
心が変われば運命も変わります。
運命は本人の人生観が作りあげた結晶なのですから。
『開運の極意 気の極意/千田潤一/三楽舎』の扉に書かれている言葉です。至言だと思います。特に前の2行がズシンときますね。権利は状態、義務は行動。権利を振りかざしてもしあわせにはなれません。しあわせは他人が保証してくれるのもではないのです。自分を動かさなければならない。本書で著者は、どうやって運をよくしていくのか、夢を実現していくのか、そしてしあわせを得るのかを丁寧に説いています。それを強引にまとめれば、この4行に集約されていました。
運を開くにはどうすればよいのか?「気」を中心とする精神世界を探求した著者の教えは、自分が元々興味のあったものを(周囲からの押し付けではなく)選択する、先のことに思い惑わされず身近なできることやるべきことをしっかりやる、そして感謝の気持ちを忘れないこと。小難しいことではありません。いや、普遍的と言えるかもしれない。でも実践するとなったとたん、これがいきなり難しくなる。わかっていてもなかなかできない。
そこで、行動に移す段階で、著者は「気」「気功」の重要性を教えてくれます。気を感じ、気を取り入れ、気を鍛える。これが開運に繋がっていく。スピリチュアルに物事を捉えることがすんなりできる方、「気」を感じ取れる方にはとてもよい手段なのではないかと思います。拠り所は大切です。
一方でスピリチュアルとは無縁の方(僕がそうです)は、それに捕らわれる必要はありません。なんせ著者が説く「開運の極意」はかなり普遍性があるのです。というのも、本書と以前紹介した『ツキの大原則』、『不安を希望に変える』とは共通点がとても多いのです。これらには「気」の代わりに「扁桃体」が登場します。スピリチュアルな解釈をしなくてもまったく無理はありません。
さて、本書を読み終えて、もう一つ伝わってきたことがあります。著者、千田氏が、自分はしあわせになろう、そして人を幸せにしようと心の底から願い、実践した人だということです。そんな情熱のおすそ分けにあずかれた一冊でした。
なお、本書は三楽舎様より頂戴しました。どうもありがとうございました。