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『ちょっと本気な千夜千冊虎の巻 読書術・免許皆伝』は超お得

      2017/09/16

ちょっと本気な千夜千冊虎の巻―読書術免許皆伝 / 松岡正剛 / 求龍堂
ちょっと本気な千夜千冊虎の巻―読書術免許皆伝

超一流ガイドによる本の世界の歩き方である。

本読みならば『千夜千冊』をご覧になっている方も多いことだろう。編集工学者、松岡正剛氏による本の読み方サイトだ。このウェブに載せられていたものが編集加筆され、全集『松岡正剛 千夜千冊』として書籍化されている。ただしこの本、全7+1巻、各巻約1400ページ、お値段99,750円と、買って持つにはかなりの覚悟が要る大著。さすがに、ぼくにはそんな覚悟はないので「ウェブで充分やな」と割り切っている。そこで登場するのがウェブと全集との隙間を埋めてくれる本書なのである。先の『千夜千冊』のエッセンスをたった一冊、419ページにまとめ上げた攻略本。これならぼくにも買えた。著者ご自信が、「全集が入手できない読者のための、未知の世界への書物案内」「(全集は)容易に入手しがたいものなのですが、せめて本書によってそのアウトラインを高速ツーリングしていただきたい」と仰っている。そうさせていただいた。

ウェブではアトランダムに並んでいた千冊が、氏の解説とともに連鎖し、7つのカテゴリにくくられることで、新たな「読み方」に気づかせてくれる。「およそ世の中にあるもので本に書かれていないものはない」というだけあって、本たちを通じて案内される世界は、宇宙、生命、脳、宗教、日本、アート、経済、人間であり、はたまた時間空間を超えて届く小説群であったりと、あらゆる対象を含んでいる。

一方で、第5章では氏の「セイゴオ流読書術」の入門篇がかなり具体的に紹介されている。「暗号解読法」「目次読書法」「図解読書法」「類書読書法」などなどだ。ぼくとしては、「マーキング読書法」「要約的読書法」をしっかりと実行していきたいところ。

さて、巻末に書籍版「千夜千冊」のリストが掲載されていて、これがまた超便利。このリストの順番にウェブを読んでいけば、氏の編集した世界をかなりの程度体験できることになる。

 - 社会, 読書