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「最上の弟子」になるのが関の山 『海馬―脳は疲れない』

      2022/03/27

新幹線の中で軽く読めそうな読み物として出張帰りの新大阪駅で手にしたのが、『海馬―脳は疲れない/池谷裕二、糸井重里/新潮文庫』である。脳科学者池谷裕二と糸井重里との脳に関する対談。

海馬―脳は疲れない (新潮文庫)
海馬―脳は疲れない (新潮文庫)

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池谷 裕二 糸井 重里
新潮社
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キーワードの一つが「頭がいい」「脳がよくはたらく」とは何か。ひとことで言えば「ネットワークがどれだけ発達しているか」だとか。このためには脳に刺激を与え続けなければ」いけません。「頭をよくする」のはもちろんお勉強がよくできるようになるためではなくて、「よりよく生きる」ためなのです。この辺について糸井氏の名言。

無限に問題集を解いて予想問題をぜんぶできたらどの学校も受かりますけども、誰かが答えを知っている問題をいくら解けたって「最上の弟子」になるのが関の山じゃないですか。

“脳は疲れない”とか“ウソをつくのが脳の本性”とか楽しい話を交えた軽妙な対談で、脳科学の導入にはよい本かも。私はもうすこしきちんと勉強してみようと思うので、同じ池谷先生の『進化しすぎた脳』も読んでみることにします。

 - 自然科学・応用科学, 読書