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鞄に忍ばせておくことにする 『日本酒手帳』

      2017/09/16

日本酒手帳 / SSI監修 / 東京書籍
日本酒手帳

出張先、仕事を終えて居酒屋に飛び込んだとするじゃないですか。まずは枝豆でビールをグビグビやったと。落ち着いたところで魚を注文する。歳とともに魚が好物になってくる。刺身でも煮魚でもよい。こうなるとビールってわけにはいかないでしょう。旨い酒、それもせっかくなので地元の酒でもよばれようか、となるわけです。絶対なる。
さて、酒を何にするか。店の大将に訊くのが無難で手っ取り早いんだけれど、もう一つ、こんなシチュエーションで役立ちそうなのが『日本酒手帳/SSI監修/東京書籍』なのだ。ここでググるってのはだめね。手間かかりすぎるから。

この本、なかなかの優れもの。東京書籍さんって教科書のイメージが強すぎるけど、こんな本も作っていたのだねえ。

内容は、全国各地の蔵元196軒、各蔵元につき4つのラインナップと全784種類もの地酒がドーンと紹介されている。その紹介は、1ページにつき一つの蔵元が、特定名称、希望小売価格、原料米、精米歩合、ちょっとした解説など、必要にしてまず充分な情報とともにコンパクトにまとめられている。そしてそれぞれの酒のタイプを、「味が濃い薄い」×「香りが高い低い」のマトリクス4象限で分類しているので、その時の気分で呑みたい酒を選ぶことができるのだ。これはいい。

さらに本のサイズと装丁がうれしい。横95mm×縦164mm×厚さ12mmととてもポータブルで、黒のビニールカバーに金文字。パッと見ビジネス手帳。女性にはちと辛いかもしれないが、ビジネスマンにはもってこいだ。ここというシチュエーションに遭遇したときのために鞄に忍ばせておくことにする。出張に出かける鞄の中に『日本酒手帳』があると思うと、なんか楽しくなるじゃないですか!呑んだらシールでも貼っていこう。

最後にまったく個人的なことですが、この本の中に息子と同じ名前の酒を見つけた。妙なうれしい気分。さっそく呑んでみるかな。

(補足1)ちなみに、これってiPhoneアプリもありだよな、と思っていたら、ちゃんとiPhone/iPadアプリが出ていました。常時携帯という点からはア
プリが便利だけれど、書籍なら5秒あればパラパラパラパラっと全ページを眺められますからねえ。これはアプリにはできない芸当です。

(補足2)『焼酎手帳』『ワイン手帳』もあります。
焼酎手帳ワイン手帳

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