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英語の多読を始めた初心者の方へ 『Who Was Steve Jobs?』

   

Who Was Steve Jobs? (Who Was...?) / Pam Pollack, Meg Belviso / Grosset & Dunlap
Who Was Steve Jobs? (Who Was...?)

英語の多読に取り組んでらっしゃる方、中でも初心者の方、その1冊に『Who Was Steve Jobs?』なんてのはいかがでしょうか。

英語の学習方法もいろいろ提唱されていて、その一つに「多読」があります。もう古い本ですが『ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本』なんかがブームの火付け役でしょうか。

多読するとして何を読むかってことになると、ぼくなりのこだわりが二つあります(英語あまり使えないので偉そうなことは言えないんですけどね、許してください)。

まず一つ目に小説などのフィクションは向いてないということ。社会、科学、ビジネスなどジャンルは何であれ一般書が良い。フィクションだと含みとか微妙なニュアンスを読み解かないといけない。著者は物語の形を借りて読者に何かを伝えようとしているので、それをくみ取る必要がある。文一つ単語一つがとても重要な意味を持っていたりして、それなりの英語力がないと読めないってなことになるわけです。その点一般書は著者の考えや意見がストレートに書かれているので圧倒的に読みやすい。いかにわからせるかが著者の腕前なのですからね。あと、フィクションはそこに描かれている世界観をつかむのに苦労します。

二つ目は書物の対象年齢。幼児物はいけない。普段の日本語で幼児語を使わないのですから当然です。大人でも使える英語に触れなければ意味がない。ま、それ以前につまらないですから読む気になりませんけど。(あなたが小学生以下ならこの限りではありません)

で、ようやく『Who Was Steve Jobs?』の話。スティーブ・ジョブズの伝記です。対象年齢は9~12歳。挿絵を入れて全100ページ。
彼の誕生から最期まで、養子に引き取られたいきさつ、物づくりに目覚めた子供時代、スティーブ・ウォズニアックとの二人三脚、アップル創設とその後の波乱、iPod・iPhoneの開発、ガンとの闘いなどをコンパクトに追うことができます。とても易しい英語で。ぼくの英語力だと、ザーッと読むにはほど良いレベル。そしてジョブズの生涯ですから、引き込まれることは間違いなし。読み終えてジンときちゃうのは「"was"なんだよなあ」ってこと。1年経っても惜しまれます。

一度目を通しましたが、もう一度細かい点を確認しながら通しているところ。例えばwouldとかcouldとか時制とかこなれた言い回しとか、身についていないことがたくさんありますから。ぼくの場合、たくさん読むというよりも、この程度の英語を自然に使えるようになりたいという思いなので、細かい点まで空で言えるようになるくらいこれから読み込むつもり。そのためにも惚れこめるSteve Jobs本を選んだのですね。

なお、本書は著名人の伝記『Who Was...?』シリーズの1冊です。このシリーズどれも面白そう。たくさん出ていますのでお気に入りが見つかるかもしれません。Amazonだと本は525円、Kindl版だと350円。今回は本を購入しましたが、先日Kindl Paperwhiteを注文したので、これからはそっちで読むのにちょうど良いかなと思っています。Barack ObamaとかJ.K. Rowlingとかね。

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