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待ってました 『八重の桜』

      2017/09/16

八重の桜 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
八重の桜 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)

日曜の夜は大河ドラマ、というのがわが家の習慣だ。「新撰組」以来定着している。若い頃は1年間延々と続く番組を辛気臭いと敬遠していたものだが、歳とってくるとゆったりとした時間の流れを我慢できるというか、かえって心地よいと感じちゃったりする。1年間という単位で時間を把握できるようになったからだろうな。

すでに5話まで進んだ今年の「八重の桜」にはかなり期待しているのだ。その理由は二つある。

一つは、これが最も大きな理由なのだけれど、舞台が幕末明治の会津だということ。

まずもって幕末物はいい。「新撰組」「篤姫」「龍馬伝」はかなり楽しめた。時代が近いので伝わってくるものが生々しいせいだろう。ほんの150年前の出来事だからな。その上に「会津」となれば、待ってました、拍手なのだ。
幕末の様子となると当然のことながらほとんどの場合、薩摩長州、官軍の視点で語られる。西郷大久保であり木戸である。勝利者が歴史を語るのは世の常とは言え、薩長=賢・善、幕府=愚・悪という単純極まりない構図には辟易する。攘夷を叫んでいた者たちが手のひらを返すさまは腹立たしいたらありゃしない。開国を進めたのは幕府だろうが。ちょっと熱くなってしまった。

で佐幕となるとなぜか脚光を浴びるのは新撰組となる。でもそれは違うでしょと言いたい。特殊な治安武装集団なんだから。もっと本流を前面に押し出して欲しいわけ。

となると勝海舟はさておいて、岩瀬忠震、水野忠徳、小栗忠順あたりに頑張って欲しいけれど、官僚だけに地味だ。ドラマにするのは難しそう。

そしてようやく佐幕最後の砦「会津」に辿り着いた。興味が尽きないとともに感慨深いものがある。非業という言葉が付いて回る会津の幕末明治を知るとてもいい機会だと思っている。だから、待ってました、拍手なのだ。さらに会津というと白虎隊と短絡されがちで、お涙頂戴が前面に出てしまうところを、主人公は新島八重。まったく知らなかった。新鮮。忠義に命を捧げた少年たちもそれはそれで大切だが、それ以上に苦しみ戦った大人が大勢いるのであって、『八重の桜』ではそこんところを克明に描いてもらいたいものだ。

一つ目がだいぶ長くなってしまった。もう一つはもちろん「綾瀬はるかちゃんを見たい」である。これは説明不要だろう。

さてムックである。大河ドラマのムックは女房が読みたがって、毎回買い揃えている。ぼくはドラマが伝える情報だけで充分満足なんだけど。人物関係やら歴史背景や、ストーリーまでが詳しく紹介されているので、さすがにオフィシャルガイド。ドラマを観ていて頭がこんがらがったときには便利ですね。

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