おじさんインスタグラム考―序
2017/12/13
なにを今さらではあるが、インスタグラムってすごいねぇとようやく気づいた。
なんの拍子か最近インスタグラムを眺めるようになって、そこに並んでいる写真を見ていると元気が出るのだ。気分が励起されるというか。
その理由を考えてみると次の3つくらいが挙げられる。
- 写真の力
そもそも写真(画像)はインパクトが大きいのである。文字よりずっと大きい。これまで文字に偏ってきたぼくは改めて思い知らされた。文字だと頭の中で変換しないとイメージにならないが、写真はそのものズバリ、直接イメージが頭に飛び込んでくる。時間当たりの情報量の多さが大きなインパクトを生むのだ。 - 数の力
たとえ写真でも、幾枚かをじっくり見るなら、それはそれで味わい深いものがあるけれど、インスタグラムでは膨大な数の写真を見せつけられることになる。数は力なり。大インパクト×多数なもんだから、その威力はすさまじいのである。 - 込められたエネルギー
さらに、アップされている写真にはかなりのエネルギーが注がれている。みんなが「いい写真」を上げようと撮った、もう作品なのだ。このエネルギーを合算すれば、これはもう大変なものである。そんなエネルギーがグイグイ伝わってくるのだから、気持ちが高ぶらずにはいられない。元気をもらえるのである。
で、こうなると見ているだけじゃ飽き足らず、自分も手を出してみようかなと思ったりするわけだ。そこで問題が生じる。ぼくはおじさんなのだ、それも50代の。インスタグラム世界で、おじさんは嫌われているらしい。
若い人たちにしてみれば、せっかく楽しくやってる世界に得体のしれないおじさんが踏み込んできてほしくない。粘着されたりしたら気持ち悪いを通り越して恐怖。
わかるよ。そりゃそうだろう。若かろうと年とってようと、自分の世界に知らんやつがズカズカ踏み込んでくる、さらにすり寄ってくるなんて嫌だからね。それが若い人にとってのおじさんなら、嫌さは10倍、100倍にもなるだろう。わかるよ。おじさんもさ、人生経験積めばそれくらいわかれよ、と言いたい。まあ若い人も、おじさんにいいねもらってうれしい、くらいに構えてほしいものだが。
そんなアウェイの世界であっても、ぼくはあえてそこに足を踏み入れてみようと思う。最初に書いたように、楽しいのである。おじさんも気づいてしまったのだから、その理由もわかってしまったのだから仕方ない。楽しいことを躊躇する必要はあるまい。どれだけその世界に入り込んでいけるか。しばらく試してみることにする。
一つ心に決めているのは、若い人、もっと絞れば若い女子に媚びないということ。臆面もなく自分の価値観を晒す。さて、この先どうなるか、自分でも見ものである。
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