テント選びの参考に 自立式ダブルウォールテントの重さと価格まとめ
テントに泊まって山を歩くのがこんなに楽しい遊びだとは。今やテント泊したくてうずうずです。テントに泊まるために山に行く。主客転倒しています。
私はもっぱら山行テント泊ですが、それに限らずロングトレイル、ソロキャンプなどを楽しみたいと思っている方も多いでしょう。いずれにしてもまずはテントが必要です。必ずしもテントでなくてもよいですが、まあテントが無難。特に初めてのテント選びってどんなのにすればよいか迷いますね。私もさんざん悩みました。経験ないと勝手がわからない。
テントの選び方サイトなんかで調べてみると、初心者は自立式のダブルウォールが勧められています。設営しやすい、結露しにくいなどがその理由。で、そこまで絞り込んだとしても、自立式ダブルウォールの中で自分にはどれが向いているのかがわかりにくい。そんなとき、まずは様々なテントを広く見渡してみてはどうでしょう。そうして自分好みのテントを絞り込んでいく。
そこでです、有名どころの1人用自立式ダブルウォールテント28製品について2つの因子を抽出しました(表1)。2つの因子は重さと価格です。テントの特徴を表しつつ定量化しやすい指標を選びました。重さと価格はかならずしも独立した変数ではありませんが、まあよしとしましょう。重さは他の性能を代表することができ、たとえば重さと耐候性、耐久性とはおおまかには比例します。
ブランド | 製品名 | 重量 [g] | 価格(税込)[円] |
アライテント | エアライズ1 | 1360 | 42900 |
アライテント | トレックライズ0 | 1250 | 42350 |
エムエスアール | ハバ NX | 1120 | 58300 |
エムエスアール | エリクサー | 1780 | 35200 |
エムエスアール | フリーライト1 | 740 | 51700 |
シートゥサミット | アルトTR1プラス | 1056 | 51700 |
ゼログラム | EL CHALTEN Pro 1.5p | 1432 | 73700 |
ゼログラム | Thru Hiker 1p | 947 | 53900 |
ダンロップ | VS-12 | 1550 | 41800 |
ニーモ | アトム1P | 1280 | 42900 |
ニーモ | タニ1P | 1060 | 60500 |
ニーモ | ホーネットストーム 1P | 760 | 48400 |
ネイチャーハイク | Cloud Up 1 Ultralight Tent 20D | 1400 | 13900 |
ザ・ノース・フェイス | マウンテンショット 1 | 1090 | 52800 |
ビッグアグネス | コッパースプール HV UL1 | 1080 | 58300 |
ビッグアグネス | フライクリーク HV UL1 ソリューションダイ | 907 | 52800 |
ビッグスカイ | レボリューション1P | 1059 | 36563 |
ビッグスカイ | チヌーク1P | 1395 | 65490 |
ヒルバーグ | ソウロ | 2000 | 115500 |
ファイントラック | カミナドーム1 | 1130 | 60500 |
プロモンテ | VL-17 | 1190 | 48400 |
ヘリテイジ | ハイレヴォ1 | 960 | 54780 |
ヘリテイジ | エスパース ソロ アルティメイト | 1340 | 61050 |
モビガーデン | LIGHT WINGS DAC UL1 JPN | 1100 | 34980 |
モビガーデン | LIGHT KNIGHT1 | 1150 | 14900 |
モビガーデン | LIGHT KNIGHT1 JPN | 1220 | 21800 |
モンベル | ステラリッジ1 | 1140 | 44000 |
モンベル | クロノスドーム | 2200 | 25080 |
表1のデータをグラフにすると図1となります。重さ軸と価格軸とで分布をみてみると、5つのカテゴリーに分類することができるとわかりました。5つのカテゴリーを詳しく見ていきましょう。
① ど真ん中ストレート定番領域
このカテゴリーのテント
- エアライズ
- トレックライズ
- アトム
- VL-17
- ステラリッジ
初めてのテントとしてかならずお勧めになっているのがこの領域です。4万円台、1100~1300g。グラフを見ればど真ん中に位置していることがわかります。モンベルとかアライテントとか、ブランドの力もあるとは思いますが、平均的なポジションなので売れて当然と言えるでしょう。
私は2張目をエアライズにしました。決め手は「安心感」です。臆病なので不安材料は取っ払いたいんですよね、強風で飛ばされるとか。エアライズって頑丈そうですもんね
② 1ランク昇格領域
このカテゴリーのテント
- タニ1P
- コッパースプール HV UL1
- マウンテンショット1
- LIGHT WINGS DAC UL1 JPN
- ハバ NX
①から1ランク上の領域です。6万円前後、1100g前後。材料(ファブリック、ポール)のレベルを上げて軽量化を図っています。なので少し軽くて少しお高い。私にとっては羨ましいテントです。
③ 軽さは正義領域
このカテゴリーのテント
- ホーネットストーム 1P
- フライクリーク HV UL1 ソリューションダイ
- Thru Hiker 1p
- ハイレヴォ1
ウルトラライト指向、1000gを切ってきます。この先にはシングルウォール、ツェルトも待っています。
④ コスパが正義領域
このカテゴリーのテント
- Cloud Up 1 Ultralight Tent 20D
- LIGHT KNIGHT1
- LIGHT KNIGHT1 JPN
実はとても押しのカテゴリーです。中華製。上で紹介したテントたちの1/3~1/4のお値段で買えます。圧倒的な安さ。安かろう悪かろうじゃないの?そんな邪推はことごとく裏切られることでしょう。充分なスペック、クオリティ。むしろ日本のテントより気が利いているところさえあります。私の1張目はLIGHT KNIGHT1だったので自信持って言えます。木曽駒山頂の雨風に問題なく耐えました。とりあえずテント試してみようかしらん、てなときにもいいと思います。
⑤ ラグジュアリー領域
このカテゴリーのテント
- ソウロ
スウェーデンはヒルバーグの超高級テント。優雅です、重いです。テント界のロールスロイスなんて言われているらしい。極上のテント泊をおくれるのだと想像します。
財力と体力と両方を持ちあわせている方はいかがでしょうか。私は両方とも無いので無理です。
テントとの素敵な出会いがありますように。