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60歳からの山歩き

      2022/04/25

突然山に行きたくなった

山に登ってみよう。それまで登山とかに対してこれっぽっちも興味なかったのに突如そんな思いが浮かんだのは59歳の時。あんな面倒なことを自分がするなど想像すらできませんでした。それが突如、山に登ってみたい、となったのです。そんな思いがなんで降ってきたのかは今だに謎。こういうのを何かのお告げと呼ぶのでしょうか。人間は簡単に変わるものじゃないけれど、時としてコロッと変化するんですね。そしてこの瞬間から私の生活に山歩きが組み込まれました。

これまでの経緯

衝動的にその気になっても、これまで山に関心がなかったので山の登り方がわかりません。それどころかどこにどんな山があるのかすら知らりません。まずは情報集め。

教科書として『日帰り山あるきベスト130 関東周辺 (大人の遠足BOOK)』『トレッキング実践学』『ソロ山行ステップアップ術』(後ろ2冊は高橋庄太郎さん著)で基礎を勉強しました。何ごとも最初の基本が大事ですから。以後これらを参考に、紹介されている山々を訪れていくことになります。

必要だとわかったウェアやギアは近所のアウトレットやAmazonで揃えていきます。もちろんモンベルクラブにも入りました。

記念すべき最初の山は近所にある三舟山。標高138mのハイキングコースです。ここからスタートして、奥多摩・丹沢・中央線沿線と行動範囲を広げていきました。約2年でテントを担いで涸沢・八ヶ岳を歩けるまでになりました。

60歳のメリット・デメリット

60から山歩きを始めてみると、年々体力は衰えるし、動ける時間はどんどん短くなっていくしで、たまに気が滅入ることはあります。でも一方でこの歳だからこそのメリットもあります。

これは自分の場合だけかもしれませんが、一番いいことは気が長くなったということ。残された時間は若い頃より短いのに変に焦らなくなった。着実に歩を進めた方が結局は近道なのだと経験的にわかったからかもしれませんね。

山歩きも少しずつステップアップしていけば良いと考えます。いつの間にか気がついたら北アルプス、イタリアで本物のアルプスを歩いていた、なんて夢のようです。

気が長くなったことは普段の山行にも影響していて、ゆっくり歩くことに抵抗がない。実際どんどん追い抜かれていきますが、速い人はいいなあ、と羨ましく後ろ姿を見送ります。

あと、朝早く目が覚めるようになったのもメリットです。4時起き5時出発も苦にならない。山に向かって中央道を走りながら夜明けを迎えるのが爽快。若い頃には考えられなかった習性です。

私の山の歩き方

何度か山行を経験すると自分の実力がわかってきます。例えば歩く速さ。私の場合平均すると標準タイムの約1.5倍かかることが明らかになってきました。

山行計画を立てるときは、より確実性を考慮して標準タイムの2倍を見ておきます。たいていそれより早くつけますから安全です。余裕があるので休も休みのんびり楽しめますし。

1日の行動の目安は8時間以内、あるいは12km以内。標準タイムでだいたい5時間くらいの行程になります。これくらいならなんとか歩ける。7時に出発すれば15時にはテント場に着けますから。

とにかくゆとりを持ってゆっくりと歩く。途中、腹たつくらいにしんどくて、なんで俺はわざわざこんな苦しいことしてんだと悪態つきながらも、一歩ずつ足を前に出し続けさえすれば、いつかは目的地に到達できる、山頂に立てる。そんなふうに山を歩いています。

これこそ60歳からの山の楽しみ

山を歩いて楽しいことはいろいろあります。

たとえば景色。森や林の合間から展望が開けたり、最終的に山頂に立つと、一気にうれしくなって感無量なのです。人生初めて見る山の景色。山頂からの景色は自分の足で登らないと見られない。

遠出するのも楽しみです。ドライブしたりバスに揺られたり。山歩きを始めなければ行くことなかった場所を訪れる。人それぞれ楽しみは他にもいろいろあることでしょう。

そんな中で、私の究極の楽しみは成長です。新しいことを始めるとそれなりに上達していきます。山歩きもそうです。初心者向きの軽めの山から少しずつハードな山へ。もっと高い山へ、もっと遠い山へ。日帰りからテント泊、縦走へ。少しずつステップアップしていく。この歳になっても自分が成長していることを実感できるんですね。それはこの上ない喜びです。私が山を歩く理由はここにありそうです。これからも歩き続けよう。

本谷橋
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