トラベラーズノートカバーを能率手帳用にカスタマイズした
2022/04/10
トラベラーズノートの革カバー――なんて魅力的なんだ――を思い切ってカットして能率手帳と併せたら……、もう大満足。カバーにリフィルを合わせるのではない、リフィルにカバーを合わせるのだ!
二つの問題
出番のないトラベラーズノート
机の引き出しの中でトラベラーズノート(オリジナル)が眠っていた。以前、ハワイ旅行に連れて行くために買ったんだけど、その後まったく出番がなくなっていた。なぜなら、現在のぼくのノート類は、行動を記録するのは能率手帳、考え事をするのはA5ノーブルノートと構成を決めていて、これがすこぶる具合よくて快調なのだ。ここにトラベラーズノートの入り込む余地はないのである。
でもさすが人気のノートだけあって、その風貌はとても魅力的で、使いたいなーといつもモヤモヤイライラしていた。せめてカバーだけでも使う途はないものか。
能率手帳とメモ帳との一体化
前述の手帳ノート構成にはもう一つメンバーがいて、それはB7メモ帳。とっさの殴り書きメモ用に。能率手帳とB7メモ帳とは幅が等しいので、二つをゴムバンドで束ねて持ち歩くようにしている。ゴムバンドなんかじゃなくて、もっとかっこよく能率手帳とB7メモ帳とを一体化する方法はないものか。
解決策が見つかった
上の二つの問題は、当初別々にあったのだが、二つを合わせると一気に解決する方法を思いついた。トラベラーズノートのカバーで能率手帳とB7メモ帳とをくるめばよいではないか。うん、名案(これくらいのこと早く気づけよ)。
トラベラーズノートと能率手帳とを組み合わせる従来の知見
トラベラーズノートに別の手帳を入れるのはwebでもいくつか紹介されている。
その一つはリスティという手帳をはさむというもの。リスティはA5スリムサイズで、オリジナルにほぼ合うらしい。でもリスティは大きすぎるの。能率手帳を使いたいの。
もう一つ、パスポートサイズに能率手帳小型版がぴったり合うという情報がある。でも小型版じゃ小さすぎる。少しでも大きな字を書きたい、日に日に老眼が進むおじさんには切実な問題なの。能率手帳の普通サイズを使いたいの。
こうなったらやむを得ない。合わぬなら合わせてしまえ、である。もはやカバーを切断するしかあるまい。調べてみると、トラベラーズノートのカバーをカットしてる方はけっこういらっしゃる。みなさんカットした後はなんか清々しそう。中でも一番参考にさせていただいたのはIchigoさん(15factory)の記事。
よし、覚悟を決めた。
トラベラーズノートカバーを能率手帳サイズにカットする
切ると決めたら、次はどうやって切るかである。手元に今ある道具だけを使う。カッター、定規、マット、はさみ、キリ、サインペン。そして本体。
切る前にまず、リフィルを留めるためのゴムひもを外さなければならない。ここでIchigoさんの記事が背中を押してくれた。
横の上部にある金具の部分 これは解体せず、ゴムひもの真ん中付近 or 金具付近を切る … ゴムひもを切っても内側なので隠れる部分だし問題なし
ブチッとはさみでちょんぎった。
次にサイズ。
トラベラーズノートオリジナルは、
カバー:240mmH X 120mmW/リフィル:210mmH X 110mmW
トラベラーズノートパスポートは、
カバー:134mmH X 98mmW/リフィル:124mmH X 89mmW
上下、左右のマージンがオリジナルが15mmと10mm、パスポートが5mmと9mmということ。
一方、能率手帳は、
144mmH X 95mmW
マージンを同じくらいにしようと、カバーサイズを160mmH X 105mmWに決めた(マージンは8mmと10mm)。縦方向(上下)は30mmずつ横方向(左右)は15mmずつカットすればよい。こうすれば、カバー留めのゴムひもをそのまま使える。
カバーの床面に切る位置をサインペンで印をつけ、そしてエイヤッとカッターで。ちょっと緊張したけど上手く切れた。角Rもつけた。コバを処理は面倒なのでしていない。切りっぱなし。
あとはゴムひもを通す穴とスリットをあける。さっき切り取ったものにゴムを通す部分が残っているので、それを参考にする。きりで穴を2カ所ずつあけ、カッターで切込みを入れる。
最後に外しておいたゴムひもを通しなおして、切った両端を本結び。
できたー。
切った後のサイズはこんな感じ。
できあがり
眠っていたトラベラーズノートが蘇った。要は切っただけなんだけど、予想以上にすてきな仕上がり。大満足。事あるごとになでなでしているよ。