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ノートを使い切れない?一冊のノートを最後まで使い切る秘策

      2016/12/14

ふーっ、ノーブルノートを使い切ったよ。100枚、200ページ、分厚い。使い終わるのに1年かかったけどね。

LIFEノーブルノート

こんなことをわざわざ書くのは、何か特別感があるから。それは達成感かもしれない。以前はノートを最後まで使い切るなんてできなかったから。その頃はなんとなく悩んだもの。
同じような悩みをかかえている方もいるのではないですか?

<問>わたしはノートを最後まで使い切れません。嫌になってしまいます。どうすればいいでしょうか。

そんな悩みをいっしょに解決していきましょう。どうすればノートを最後まで使い切ることができるのか。

使い切れないってどんな状態?

まずは「使い切れない」ってどれくらいまで使った状態なのかを確認しておきましょう。

8割方、まあ半分以上使ってくよくよすることは、まずない。逆に、よく使ったよね、って感じ。
使い切れないと嘆く人の様子はだいたい察しがつきます。数ページ書いたこところで、使うのをやめてしまう、そんなところでしょ。ぼくがそうですから。下手をすると1ページ目に書いてあと白紙、なーんて悲惨な状態もあり得る。

したがってここでは、数ページ書いてその後放りだしてしまう状態を「使い切れない」と呼ぶことにします。

なぜ使い切れないのだろうか?

少しだけ使ったノートをなぜ使わなくなるのか、その理由を考えてみます。理由を明らかにしないと解決策を立てられない。
これには大きく分けて3種類の理由があります。

一つ目は「もう書くことがない」です。
書くことがないんですから、そりゃあ白紙になります。でもこの理由は大した問題ではない。もしこれが理由なら、「どうすればいいでしょうか」なんて悩まない。これはこれで困ったことかもしれませんが、今回の悩みとはちと質が違う。なぜなら、この場合白紙を余したノートは1冊だけ。ところが悩んでいる人は、少し書いて放ったらかしになったノートが何冊もあるのです。大量に、何十冊もあったりする。そしてそれらすべてが数ページしか使っていない。書くことはある、でも使い切れない。

そこで二つ目の理由は、新しいノートがいい、他のノートを使いたくなった、などの「飽きっぽい」です。「移り気」も含みます。
これは少しあるかもしれませんね。お店には使いたくなるようなきれいなノートが並んでいるので、つい手を出したくなる。メーカーとしては望むところです。気に入って使い始めたはずなのに、他のを見ると、なんかこっちの方がよさそう、なんて思ってしまう。これがあまりにも多く度重なると、さすがにちょっと悩ましい。あたしって浮気性?とかね。
でも、これはまだ軽めの問題です。あれもいいこれもいい、ってフツーの感情だもの。

では一番の重たい理由はなにか。それが三つ目の理由「完璧主義」です。
新しいノートを使い始めるとき、すばらしいノートになるんじゃないかと期待する、かっこいいノートにしようしようと意気込む。それ自体は悪いことではありません。ただ、その期待はまたたくまに裏切られる。書いたものが、書き方が、少しでも気に入らないと、そのノートが気に入らなくなる。字を間違った、さらには字が少しゆがんだことすら許せない。ノート全体が失敗作だと呪いたくなっちゃう。もう続きは使いたくない、……。

違いますか?もしこれが使い切れない理由だとしたら少々面倒ではあります。

使い切らないとダメなの?

なぜ使い切らないといけないと思うのでしょうか。使い切らないと嫌な気分になるとしたら、それはなぜでしょう。罪悪感の正体。

ノートがもったいない?これは違うでしょう。100円のノートならそれほどもったいないとは思えない。高価なノートだとしたら、そういうものはこれから控えましょう。

罪悪感の正体は、途中で投げ出すのはいけない、途中で放り出す自分が嫌だ、という気持ちです。
周囲は、何事も最後までやり遂げることが立派だとみなされる文化。だから途中であきらめたら挫折感のようなものを感じる。ひいては自分は弱い人間なんだと卑下するところまでいってしまう。ああ、なんとかしなければ…。これが核心です。

ここで整理します。本当に悩んでいる人の最初の悩みは、詳しく書くとこうなります。

<問>わたしはノートを数ページ書いたら、なんかそこまでの書き方が気に入らなくて、もうその続きを書きたくなくなります。それで最後まで使い切らないノートがたくさん溜まっています。そんな自分が、成し遂げられない人、意志の弱い人なんだと自己嫌悪に陥って嫌になってしまいます。どうすればいいでしょうか。

一つの解決方法は、使い切れなくても気にしないことです。あたしって、とっても贅沢なノートの使い方をしてるのよん、てな具合に。
これも立派な解決方法なのですが、お望みのものとは違うかもしれませんね。おそらく違う。

ノートを最後まで使い切る秘策

ちまたには、ルーズリーフ使いましょう、とか、お気に入りのノートを買って愛着を持ちましょう、なんてアドバイスがありますが、これらは役に立ちません。悩みの実態と合ってないからです。

では、ノートを使い切るためにはどうすればよいか。秘策があります。ただしこの策はかなり厳しいです。覚悟して聞いてください。

とにかく最後まで書け。途中でやめない。何があっても途中でやめない。

??何言ってんの?それができないから悩んでるんじゃないか。
はい。でも、ノートを最後まで使い切りたいんですよね。それにはこの方法しかない。だからとても厳しい手段なんです。

なるべく薄いノートを用意しましょう。どこでも手に入るものなら30枚かな。いい感じに気に入ったノートならなおgood。
新しいノートに書き始めます。字を間違った、書き方が変、もっとこう書けばよかった、あると思います。もうこのノートはだめだ。あると思います。でもそこでがまんです。歯を食いしばってグッとがまん。ノートを投げ出したくなる手を押さえましょう。他のノートを見てはいけません。別のノートに移るのではなく、次のページに移るのです。勇気を持って新しいページに書き始めましょう。勇気!

この荒行に耐えに耐えて最後までたどり着いたら、おめでとう!時間はどれだけかかろうとも、これで「ノートを使い切れる人」になりました。

実はお楽しみはこれからです。最初のページから読みなおしてみましょう。
変なこと書いてるなあとか、へたくそな書き方だなあとか、字が間違ってるとか、それもご愛嬌と許せるはずです。それどころか、いいこと書いてるじゃないってことも結構あって、むしろ楽しくなるはずです。自分を卑下するなんてとんでもない。自分を褒めたくなる。

ノートに愛着を持つのではなく、自分に愛着を持つ。

なんかおかしな結論にたどり着いたような気もするけれど、これがノートを使い切れない悩みを断ち切る最善の方法です。

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