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こんな方法も有効なときはある 『本当に頭がよくなる 1分間勉強法』

      2017/09/16

本当に頭がよくなる1分間勉強法昔は、読書というのは学問、教養、あと娯楽のためのいわば道楽であって、庶民にしてみれば、「本なんか読んでると陸な者にならねえ」と言われていたものだ。言い換えると、生きていく上で本当に大切なことは本なんか教えてくれない、生活の中で肌で感じて身につけるんだということだ。

それが世の中変わるもので、今や「本を読んで成功しよう」ブームである。本を読めば成功できるほど世の中チョロくなったのか、読めば成功できるような懇切丁寧な本が出回るようになったのか、それとも単なる商売か。この辺りの変遷は興味深いテーマである。そしてそもそも成功とは何なのか?
さて、『本当に頭がよくなる1分間勉強法/石井貴士/中経出版』は、そんな流行りの成功読書術本の一冊。紹介されている「方法」は次の2点。

  • 1分間で1冊本を読む方法
  • 1秒間で1冊の本を復習する方法

一つ目は、おそらく多くの人がすでにやっていることだと思う。というのも上の表記は間違っているからだ。より正確には、「読むに値する本かどうかを選別する方法」だ。書店で、ある本を買うかどうか、パラパラ捲ってみてピンとくるものがあれば買って帰って読む。その「パラパラ・ピン」のこと。
二つ目は、本で学んだことを役立てるための参考になるかもしれない。「カラー・マジック・シート」と名付けて具体的に紹介されている。

蛇足気味に、著者の指向を知るための情報を紹介しておこう。著者はこの中で、自分に最重要の本を厳選しろ、と言っている。それらを選ぶ基準は、「人生で100冊しかよんではいけない。それを残して捨てなければいけない。そう言われたときに残したい本はどれか?」だとのこと。そうして著者が選んだ「人生の100冊」の中には次の10冊が含まれているそうだ。

  • 『ゴール』
  • 『「夢のリスト」で思いどおりの未来をつくる!』
  • 『働かないって、ワクワクしない?』
  • 『ナマケモノでも「幸せなお金持ち」になれる本』
  • 『成功の心理学』
  • 『あなたもイノベーターになれる』
  • 『7日間で人生を変えよう』
  • 『「お前はバカじゃない」やれば必ず合格する』→改題『やっぱりおまえはバカじゃない』
  • 『SAシンボル・アナリストの時代』
  • 『目指せ、億万長者!』

これらの本のタイトルをご覧になって食指が動かされた方には、本書はおすすめかも。

 - 人文, 読書