『ウメサオタダオ展』で『知的生産の技術』を実感した
2012/12/18
科学未来館で開催されている『ウメサオタダオ展』に行ってきた。人類学、生態学の巨人としての氏の仕事に圧倒されるすばらしい企画展だった。
今さら僕が持ち出すまでもない知的生産術の古典『知的生産の技術』。この岩波新書で繰り広げられている、京大式カードを中心に据えた情報の収集、活用、生産技術の現物(もしくレプリカ)を目の当たりにし、手に取ることができた。本で読むだけでは得られない「何か」が確実に伝わってきた。
梅棹忠夫氏のエッセンスが溢れている。
カードの束。自分自身でこんなカードを、と思えるはずだ。
野帳の数々。圧倒される。
こんなものまで保管されている。ちなみに氏は12歳のとき、すでに克明な登山記録を書き残している。恐るべし。
知的生産技術の姿。
そして、個人的に最も衝撃的な一角。この前で、自分の人生を見つめ直さずはいられなかった。
inspireされたなどと言うのはおこががましい。しかし、ささやかでも自分の生活を見つめ直す機会を得たのは確かだ。