凪子先生の笑顔が見える 『日本人の知らない日本語2』
2017/09/16
日本人の知らない日本語2 / 蛇蔵&海野凪子 / メディアファクトリー
前作がとても面白かったから、読まないわけにはいかないですね。続編もぜんぜん勢いが衰えない『日本人の知らない日本語2/蛇蔵&海野凪子/メディアファクトリー』、ますます楽しいです。こんなに楽しい体験をできるって羨ましい。先生と生徒たちの真剣さに加え、凪子先生が日本語教師を心の底から愉しんでいるからなんだろうな、と思うわけです。
色、敬語、マンガ、神社、干支、正月、濁点半濁点など、今回も盛りだくさんの話題が詰まっています。日本で言うピンク映画、中国では黄色(黄色電影)、スペインでは緑(Cine Verde)とか、半濁点はポルトガル宣教師がひろめたとか。勉強になります。
そして日本のマンガ、アニメは、海外でとってもクールなようで。東京で一番人気のある観光スポットはポケモンセンター、と何かの番組で見た記憶がありますが、それもうなづけます。
日本語、日本文化に関するネタもさることながら、本書の売りは何といっても生徒さんたちのボケでしょう。これほど見事にボケてくれるみなさん、とても可愛いです。エレーンさんもダイアナさんも、ルイくんもジャックさんも、そして新登場のスティーブさんも、なんかお友達のように思えてきましたよ。
今回、私が選ぶベストボケはジャックさん。取引先の社長の家に伺ったところお嬢さんが出てきて、「父はいますか」を丁寧に言おうとさんざん考えたあげく、出てきた言葉が「おちちはございますか?」、に決定です。
最初から最後までニコニコしながら読み通せる癒しの一冊。第3弾も楽しみにしています!
蛇蔵&海野凪子の本