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プロ仕様なのでテンション高め『知的ストレッチ入門』

      2017/09/16

知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る / 日垣隆 / 新潮文庫
知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る (新潮文庫)

この手の本には目をとしておきたい、ということで文庫化された『知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る/日垣隆/新潮文庫』です。

梅禎忠夫から野口悠紀雄まで、往年の知的生活関連名著を踏まえた上で書くのはかなりハードル高いですよね。違いを出そうとされたようですが、バージョンが変わった、くらいの差だと思います。逆に言えば、本書は奇をてらったものではなく、知的生産手法の幹は変わらないということでしょう。

著者のテンションは高いです。読む方としても、気合いが入っていないとついていけません。ハイテンションの理由は、物書きの「プロ」を意識しているからですね。当然です。その方面のアマチュア(私がそうです)にはちょっと厳しいかもしれません。自分の仕事に置き換えて読む必要があります。

そこで、本書で説かれている基本原則は押さえておきたいところです。頭に叩き込んでおく基本原則は3つ。

  1. インプットは必ずアウトプットを前提にする
  2. うまくいった諸先輩の方法をどんどん採り入れる
  3. おのれを知る

アウトプットとは何かは人それぞれですが、本書の前提は知的生産ですから、1は当然ですね。一人思索を巡らすというシチュエーションは、本書の対象ではないですから。
良さそうなものはどんどん採り入れる。さらに、それらが良いか悪いか、自分に合っているのかいないのかが自信を持って判断できるところまで継続することが必要かと。
おのれを知る、これは一番難しい。が、極力客観的に知ろうと意識することは心がけたいですね。

本書では、大上段に構えた主張以外に、ツールについても具体的に書かれています。

  • 鞄:こだわりの自作鞄が紹介されています。私は、TUMI26141に満足しているので、これをずっと続けようと思います。
  • 本棚:ロング書棚、良さそうですね。この本を読むまでロング書棚の存在をしらなかったので、私は自作しました。コンセプトは、ほとんど著者とおなじでした。本収納の理想は共通だったということです。ただ、製作時間を考えると買った方がずっと得ですから、今購入を検討しています。
  • 手帳:リシェル3、すでに使っています。私もベストだと思います。

ときどき読み返して、自分を鼓舞するのに良いかと。

 - 人文, 読書