正月を一人外国で迎えるのもいいかもと思った
2013/01/06
正月は大阪に帰省していて、3日、ちょっと京都の風情を味わおうかと出向いた。この時期の京都、初詣スポットは人でごった返している。八坂神社とか平安神宮とか。喧騒に巻き込まれるのは避けたかったので、少しは落ち着いているであろう銀閣寺に足を向けた。
銀閣寺を訪れるのはほんと久しぶりだ。大学が近くだったので、学生時代はときどき足を運んだのだけれど。着いてみると、予想通りさほど人出は多くなく普通の混み具合。金閣寺とは対照的に地味な銀閣寺(慈照寺ね)の庭をゆったり回ることができた。寒中の京都はやはり素敵だ。精神がスーッとする。
そこで見かけたのがヨーロッパ系の若い男の子。ぼくたち家族の前を一人散策していた。彼の姿を目にしていて、なんか素敵だなあと思ったわけ。新年を一人異国の地で迎えて、そこの正月らしさを楽しむってカッコイイなあと。順路の終わりに近付いて、彼が写真を撮ってくれと言ってきたので撮ってあげた。液晶画面越しに見る彼の顔はちょっぴり照れくさそうだった。あんた、いい人生送ってるねと改めて思った。
正月を海外で、と言っても、家族でハワイに行くのとはまったく趣向は異なる。世帯を持つとなかなかできないことだ。若い頃、こんな旅をしておくべきだったんだよなと今頃になって気づいた。こんなことが頭に浮かんだのも、そこが冬の京都の庭園だったからかもしれない。