手帳選び、巡りめぐって『能率手帳』に辿り着いた
2022/04/15
手帳を買うには時期はずれの2月半ば、急に思い立って手帳を変えた。新調したのはなんと『能率手帳』。
まずはじめに謝っておきたい。正直言って、これまで能率手帳をちょっと見下していました。何の変哲もないつまらない手帳だなと。ごめんなさい。この度考えを改めました。能率手帳、良いです。それもかなり良いです。いろんな手帳を数十年渡り歩いてきて、ようやくそのことがわかりました。見直しました。これからはずっと使い続けていくことになりそうです。
なぜ能率手帳を使おうと思ったか
ミニマルなデザインを求めたくなったから、これにつきます。紙面もサイズも。手帳として、日付と時間軸とメモを取るのに必要なスペースがあればそれで充分。そしてポケットに入れていつも携帯したい。これだけの要求を満足するように機能や装飾などをそぎ落としていったところ能率手帳に行き着いたわけです。もちろん能率手帳タイプのものはいろんなメーカーから豊富に出回っているのですが、そこは供給の安定感を大事にしました。そこで高橋のビジネス手帳という手もあるのですが、右ページに罫がないのと紙の色が心地よいのが最後の決め手となりました。
手帳は毎日使うものだから、愛着がわく姿かたちも大事。真っ黒の能率手帳に愛着を感じるのか、と問われると、歳とともにこの渋い見た目がしっくりくるようになったと答えておきますかな。
これまでの遍歴が役立っている
思い返せばこれまで、
と転々としてきた。どれもこれも思い出深い手帳です(filofaxが日本に上陸してきた頃から能率手帳が色あせて見えるようになったんだよなあ)。
中でもフランクリン・プランナーの存在は極めて大きい。今でも魅力的。忘れられない元カノってとこか。フランクリン・プランナーの教えに倣いつつあれこれ試していくうちに、何をどれだけ書けば気持ち良く生活できるのかが身についたと思う(人生が変わるところまでは行かないけど)。そんな試行錯誤を経てきたおかげで、能率手帳の形で充分やっていけるよなとわかってきたんですね。以前、『能率手帳の流儀』を読んでも食指が動かなかったのに、今になって無性に使いたくなった。そういう意味で、能率手帳を使える準備が整ったと言えるかもしれません。
手帳の中身
使い始めた能率手帳の様子はこんな感じ。
アポ、行動記録、週間タスク、気になったことメモ、など日々の暮らしで必要最小限の情報をフリクションボールの青で詰め込んでいます。それでもまだまだ書ける余白はたくさん。能率手帳の容量は意外と大きいのだ。本気で考え事を書きたいときは、Moleskine Plain Notebook Largeを使います。とにかく手帳はいつも手元にあってほしいもの。自分に必要な最小限の機能がコンパクトに、1冊に、ポケットに収まるというのは、なんともスッキリするのです。
以上、もっといいものがあるはずだと探し続けた挙句、辿り着いたのはシンプルな基本形だった、という話でした。