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『137億年の物語 宇宙が始まってから今日までの全歴史』がホント詰まってるよ

      2017/09/16

137億年の物語 宇宙が始まってから今日までの全歴史 / クリストファー・ロイド(野中香方子 訳) / 文藝春秋
137億年の物語 宇宙が始まってから今日までの全歴史

サイズもでかいがタイトルもでかい(『人類が知っていることすべての短い歴史』といい勝負だ)。なんせ宇宙始まってから現代までの出来事が、科学、芸術、歴史、政治、経済などさまざまなジャンルの垣根を越えて収められているのだ。こんな労作、手元に置いておかない手はないよな、ということでとうとう買っちゃった。辞典的にも重宝しそうで、気になったことを調べるもよし、適当にページをめくりながら流し読みするもよし。

第1部 母なる自然(137億年前~700万年前)
第2部 ホモ・サピエンス(700万年前~紀元前5000年)
第3部 文明の夜明け(紀元前5000年~西暦570年ころ)
第4部 グローバル化(西暦 570年ごろ~現在)
の4部構成で、その名のとおり137億年の歴史を一望できる。

購入前、たった500ページほどで137億年の歴史を語るなんて内容薄いんじゃないの、と見くびっていたのだが、失礼しました。歴史には疎いので確かなことは言えないが、かなりすごいのではないか。ぼくが普段興味ある宇宙とか生命とかが扱われている第1部は、これだけあれば充分じゃないのと思わせる記述になっている。そして読みやすい。

たとえば、
「ビッグバンと宇宙の誕生」では、ビッグバン理論を提唱者したルメートル、インフレーション宇宙論、ペンジアスとウィルソンが発見した宇宙マイクロ波背景放射、マルチバース、炭素・酸素・鉄などの元素の誕生に触れる。
「生命はどこからきたか」では、彗星によって運ばれた生命の前駆物質、メタン生成細菌、シアノバクテリア、ATP、ミトコンドリアが登場する。
参考文献も多 く記されているので、そちらを読めばさらに深く知ることができる。
この辺から類推するに、他のテーマもかなり質が高いのではなかろうか。

まだ全部読んだわけではないので、これからが楽しみだ。ゆっくり味わっていこうと思う。

最後に蛇足。最新の研究では、宇宙の誕生は138億2000万年前だそうで、出版が今年だったら『138億年の物語』となっていただろう。

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