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どんな手帳を選ぶのか、知っておいた方がいいたった一つのこと

   

能率手帳2017

来年用の手帳を買った。「能率手帳」だから焦る必要はなかったのだけれど。
この季節、文具店や書店にはズラーッと手帳が並んでいる。サイズも中身も色もさまざまだ。これだけ選択肢があると目移りして、どの手帳を使えばいいのかわかんない、なんて悩む方も多いんじゃないだろうか。ぼくもいろんな手帳を遍歴してきた。取っ換え引っ換え、あれこれ試すのも楽しいけれど、迷って苦労してるのだとしたら、余計な無駄をしないために押さえておかなければならないことがある。

その前に、手帳は使う目的によって大きく二つの種類に分けられる。一つは「記録系」。日記やログのことで、現在や過去のことを書き留める(例えば『ほぼ日』)。もう一つは「管理系」。予定、計画のことで、未来のことを記載する(クオヴァディス他、多くのビジネス系手帳)。ここでは管理系を取り上げる。

管理系の手帳を何のために使うのか。その目的は「目標達成」であったり、「自己実現」と呼ばれていることだ。手帳をうまく使うことは有効な方法だと思う。ぼくは一時期フランクリン・プランナーを使うことで、それ以前と比べれば成長できたと感じた。行動が安定したし、なによりも精神が安定した。得体のしれないものに振り回されるような感覚が解消された。手帳の恩恵はあると思う。

さて、手帳を活用しようと思い立ったら、はじめの一歩として押さえるべきことは、何を書くかを知ることだ。手帳の種類とか書き方なんてのは二の次、些細な問題なのだ。何を書くかが大事。

そこで、手帳の役割がスケジュール管理、時間管理だと思っているとしたら、それは間違い。時間は自分の都合で管理はできないからね。在庫管理やカロリー管理はできるけれど時間は管理できない。時間は流れていくだけ、コントロールできない。では何がコントロールできるのか。コントロールできるのは行動である。それも自分の行動だけ。

まず行動を決める。自分は何をしたいのか、何をすべきなのか、そしてそれらをいつするのかを決める。いつ何をするのか、自分の行動予定が決まっているだけでとてもスッキリする。ストレスは3割くらい減るように思う。最後は決めた行動をするだけだ。

だから、書くことさえ決まってしまえば、極論手帳はなんでもいい。バーチカルかホリゾンタルか、ウィークリーかデイリーか、メモがどれくらいあるか、なんてのはどうにでもなることだ。

この辺のことは、ぼくが考え出したわけではない。気付かせてくれたのは『TQ 心のやすらぎを発見する時間管理の探求』(文庫タイトル『TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント』)である。タイトルに「時間管理」とあるから紛らわしいけれど、中にはこう書かれている。

適切な時間管理のめざす最終の目的地は、「心のやすらぎ」である。ここで話を先に進める前に考えてほしいことがある。それは、「時間を管理する」という考え方をやめて、「出来事をコントロールする」という考え方を取り入れることだ。

手帳を何にしようか悩む前に、まず自分の行動をああでもないこうでもないと考えてみる。手帳の使い方を放浪し、凡百の手帳術本をあさったぼくの結論である。

TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント (SB文庫)
TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント (SB文庫)

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