ひと言添えるコミュニケーション 『仕事がもっとうまくいく! 書き添える言葉300』
2017/09/16
仕事がもっとうまくいく! 書き添える言葉300 / むらかみかずこ / 日経ビジネス人文庫
メールや手紙にひと言添える、用件を伝えるだけじゃなくって気持ちをちょこっと書き加える、いいことだと思うんですよね。みなさんもそうしてらっしゃると思います。ただ、ややもするとどうしてもボキャブラリーが限られてきちゃうことありませんか。「平素よりお世話になります」とか、最後はいつも「よろしくお願いいたします」とか。テンプレートにしておいた方がいいくらいに、同じような言葉を使っちゃう。これでもいいかもしれませんが、本当に気持ちを込めたいときなんかには、ちょっぴり気の利いたフレーズを使いたい。でもいざとなるとなかなか「気の利いたフレーズ」が浮かんでこない、なんてことはないです。僕はよくあります。
ということで、書店で立ち読みしていてたまたま「こりゃよさそうだ」と目に止まった一冊『仕事がもっとうまくいく! 書き添える言葉300/むらかみ かずこ/日経ビジネス人文庫』を手元に備えておくことにしました。
本書には、「基本」の他に「お礼」「お願い(依頼)」「お詫び」「励まし」「お断り(抗議)」「お祝い・称賛」の6つの場面で役立つひと言がたっぷり収められています。堅苦しい挨拶やかしこまった言葉、こんなの古臭くて今時使えないよ、なんて言葉はほとんどありません。平たい言葉が集められているところがとてもうれしいです。
例えば、僕がこの本を買おうと思ったのは、次の言葉を目にしたときです。
お力添えを感謝いたします。
お礼の際に書き添える言葉で、難しくもなんともない言葉ですが、僕にはとっさには出てこないひと言でした。知っているけど、簡単なフレーズだけれどパッと思いつかない、そんな言葉が集められているのがとてもありがたいんですね。自分のボキャブラリーをちょっと豊かにしたいな、という方にはお勧めです。
本書は日経ビジネス文庫ということもあって、タイトルに「仕事がもっとうまくいく!」なんて付けられていますが、別に仕事に限られるものではありません。普段使いに重宝しそうな一冊だと思います。