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ひっくり返そうぜ 『ONE OUTS 2』

      2017/09/16

ONE OUTS 2 / 甲斐谷忍 / ヤングジャンプコミックス
ONE OUTS 2 (ヤングジャンプコミックス)

マンガの感想を毎巻書くのは不粋な気もするが、まいいか。『ONE OUTS 2/甲斐谷忍/ヤングジャンプコミックス』では、児島との賭けに負けた渡久地がいよいよプロ入団だ。

この第2巻でもルールが大きなテーマとなっている。
一つは渡久地と球団との契約。渡久地なんかに金を払いたくないオーナーの彩川に対し、渡久地が「ワンアウツ契約」を持ちかける。その内容は、ワンアウトを取るごとにプラス500万、1点取られるごとにマイナス5000万というもの。はたしてこの契約(ルール)がどちらにとって有利なのか。がめつい彩川はもちろん自分にとって有利と判断して契約を結ぶわけだが(防御率2.7でトントンだからね)、当然渡久地にも勝算がある。
もう一つはマウンドで疲れ切った渡久地を監督が交代させてくれないときに渡久地がとった手段だ。どうすれば渡久地はベンチに戻ることができるのか。ルールを操る渡久地の頭脳はなかなかのもんだ。

さて、渡久地には悪党というレッテルが貼られている。が、それだけで主役をはらせるのはきわどいものがある。そこでチラッチラッとうまく人情味を見せることで魅力的な主人公に仕立てるところはうまいなあ。

前回の例にならって第2巻のベストセリフ、ベストコマを選んでみた。

ベストセリフ

ピッチャーならいるじゃねーか
いいのがひとり

ベンチに引っ込んだ渡久地の一言。クールなのに浪花節を吐くところがかっこいい。

ベストコマ
ONE OUTS 2
渡久地の足を引っ張るようにと彩川から指示されたショート吉田が、渡久地の「可能性が低いってのはつまり…ゼロじゃない」の言葉によって目を覚まされる場面。勝負の世界、勝つことはなにより重要なのだ。

 - 小説, 読書