まずはこれを取っ掛かりに 『図解雑学 複雑系』
2017/09/16
最近、「生命」「生物」「進化」といったところに興味が向いている。その類の本をパラパラ読んでいると、どうやら「複雑系」を避けて通ることはできそうにないようなのだ。例えば「進化」であれば、かつてはダーウィンが説く「突然変異」と「自然淘汰」で解釈されていたが、それだけでは様々な生物の姿を説明するのは無理があるらしい。成るべくして成る、といった自然の摂理のようなものが働いていることを加味して考えた方がよさそうだというのだ。そこで登場するのが複雑系、非線形科学だ。
複雑系と聞くと、僕の場合、カオスとかフラクタルとか散逸構造とか創発とかの単語は思い浮かぶのだが、どうも頭の中がゴチャゴチャだ。要は乏しい知識があるだけで理解できていないのである。
そんなわけで、一旦頭の中を整理した方がよさそうだ。こんなとき、まずはとにかくわかりやすい参考書を読んでみるのに限る。そこで選んだのが『図解雑学 複雑系/今野紀雄/ナツメ社』。ページをめくりながら中身を整理整頓してみた。
こんな感じ。拡大図はこちら。
複雑系の超入門書として選んで正解だったと思う。フラクタル、カオス、セルラーオートマトン、パーコレーションにまつわる事例を通して、最終的には「自己組織化」までが見開きでわかり易く解説されているので。ちょっとスッキリしたかな。
でもこれはまだまだ入口。熱力学の第二法則を逸脱するには、まだまだまだまだ先は遠いのだ。