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課題図書の前に『本を味方につける本』

      2017/09/16

本を味方につける本 ---自分が変わる読書術 / 永江朗 / 河出書房新社
本を味方につける本 ---自分が変わる読書術 (14歳の世渡り術)

夏のこの時期、子供たちが課題図書なんてのを押し付けられて「読書感想文を書きましょうね」と催促される季節。「なんで本なんか読まなきゃいけないんだよー」とか「感想文めんどくせー」とか思いますよね。ほとんどはそう思っているはず。今こんなブログを書いているぼくだけど、昔は宿題の感想文なんて大嫌いだった。もしそうなら、まず本書を開いてみてはどうだろう。もともと本好きの方でももちろんOK。

「14歳の世渡り術」というシリーズの1冊。本にまつわる著者のあらゆる思いが詰め込まれています。中学生に向けて平易に、噛んで含めるように。とにかく伝えたいことがいっぱいある。どうして本を読むのか、本を読むとどんないいことがあるのか、本の選び方、手に入れ方、もちろん読み方も。歯磨きしながら読書すると集中できる、とかまでもね。

著者は哲学を学んだ後、書店員を経てフリーライターとなった経緯の持ち主。すでに『不良のための読書術』なる読書案内本も著されていて、心底本が好きなんだなあという雰囲気が本書から伝わってきます。
そんな著者のまえがきにある言葉がこれ。

本を読まなくたって、生きていけないわけじゃない。本を読まなくても立派な人はたくさんいる。本を読まなくても生きていける人は、たぶん強い人なんだろう。ぼくにはむりだ。ひとりで考え、ひとりで生きていくためには、本の手助けが必要だ。どうすれば本をぼくの味方にすることができるだろう。本とのつきあい方を考えた。

激しく同意なのであります。本なんか読まなくてもやっていける。でも読んだら楽しかったりためになったり、考えるきっかけをもらったりすることもあるので、ついつい手に取ってしまう。

読書を勧める本はたんとありますが、本書にはユニークなところがあって、それはモノとしての本にまでも言及していること。本をばらして持ち歩くのが主旨なのですが、その際、本を解体して、本がどんなふうにできているかが紹介されている。紙の本は電子書籍とは違うんだよっていう思いが込められているようだ。

読書の基本が網羅されていて、とてもよく考えて作られたと思わせる1冊。本を味方につけるのもいいかも、と感じた上で次の本を読めば、どこか違った読み方ができるんじゃないかと思うのです。

 - 社会, 読書