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マネジメントにお悩みの課長さんへ 『MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み』

      2017/09/16

MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み / 若林計志 / PHPビジネス新書
MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み (PHPビジネス新書)

前著『プロフェッショナルを演じる仕事術』で個人の作り方を説いたのに引き続き、今回の『MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み』は集団(チーム)の作り方。組織として成果をあげていくための仕組み、技術を教授する。

仕事の進め方をどうマネジメントすればよいか、思い悩む方は多いはず。中でも中間管理職は上と下との板挟みになって苦労は多い。経営者の方が大変だろうけど、多数の中間管理職もつらいのである。そんな厳しい状況において、社員の自主性に任せた「放任主義」や有無をいわさず鍛える「スパルタ主義」といった一点張りの「主義」は通用しない。加えて、成功事例を集めたようなロールモデルも役に立たない。世の中複雑なのだ。そこで著者は、チームに必要なのは3つのコントロールとそのブレンドであることを提唱する。

3つのコントロールとは、

  1. 行動コントロール:何をどうすればいいのかという人の行動に直接働きかける。マニュアル化。
  2. 結果コントロール:目標と評価基準とを伝え、その達成方法は各自に任せる。
  3. 環境コントロール:理念に共感したメンバーを集め、それにしたがって組織構造や目標を作り上げていく。

だ。そして、仕事の性格、人の能力、場の状況を図りながら、この3つのコントロールをうまくブレンドすることが肝要。本書の中で、この辺の仕組みを懇切丁寧に解説してくれている。「主義」ではなく「技術」なので合点がいく。

さすがに大前研一門下の著者だけあって、わかりやすく説得力のある分析だ。ただし当然のことながら魅力的な技術だからといって「簡単にできる」という魔法ではない。主義で片づけられないということは、裏を返せば余計たいへんだ。技術を習得し、使いこなせるようになるまで多大な努力を要するのである。

たとえばマニュアル化。簡単そうに思えます。でもそうは問屋が卸さない。マニュアル化に適した作業を的確に選んでいるか、マニュアルに漏れはないか、などなど。完成までは長い道のりなのである。でもそれを克服した先には勝手に結果を出すチームが生まれるはずだ。課長さん、頑張ってください。

プロフェッショナルを演じる仕事術 (PHPビジネス新書)話は変わるが、今回示されたのは3つのコントロール、そう言えば、前著も3本柱だった。

  • 行動フレームワーク
  • 思考フレームワーク
  • 精神フレームワーク

階層の作り方も両者でよく似ている。相似。個人もチームも作り方の根っこは共通しているということが。それとも著者は「3」がお好きなのかな。

この本はレビュープラスさんから頂戴しました。好著、ありがとうございました。

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