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うまくいっている人は本当に『うまくいっている人の考え方』をしているのか

      2017/09/16

うまくいっている人の考え方 完全版 / ジェリー・ミンチントン(弓場隆 訳) / ディスカヴァー携書
うまくいっている人の考え方 完全版 (ディスカヴァー携書)

年始の挨拶にも書いたように、去年はかなり低調だった。なんか落ち込むというか、気が晴れないというか。そんなときに、ちょっとでも上向きになれるかなと期待して『うまくいっている人の考え方 完全版』を読んでみた。自尊心を取り戻し高めるための考え方である。これって1980年頃読んだウエイン・W・ダイアー(『自分のための人生』とか『どう生きるか、自分の人生!』とかね)じゃないのか、とデジャブのような感覚に陥った。とは言えそれなりに元気づけられるところはあって、読んでよかったなと思った。例えば、

  • いつでも幸せな気分になれる。
  • 人に好かれるために無理に自分を変える必要はない。
  • 人がほめてくれたとき、それを受けいれるのはいいことだ。
  • 自分の人生に責任を持てば、自分の人生をより自由に創造できる。

とかね。

繰り返しになるが、本書の翻訳タイトルは『うまくいっている人の考え方』。読み終えて思ったのだが、うまくいっている人は本当にこんなふうに考えているのだろうか(原題は『52 Things You Can Do to Raise Your Self-Esteem』と『Things Better』)?「うまくいっている人」とはどんな人か、定義が難しいが、少なくともぼくはこのような考え方を普段からしているわけではないので、オレってうまくいってない人なんだろな、と思ったりする。

もし、本書で述べられていることが「うまくいっている人の考え方」だとしたら、何も意識せずにこう考えられる人と、教えられて強いて考えなければならない人との違いは何なのだろうか?その違いは脳にあるはずで、何か説があるのか調べてみるのも面白そうだ。扁桃体の活動状態か?だとしたらその差はどうして生じるのか。疑問は尽きないな。

 - 社会, 読書