ハートフル・ハードボイルド映画 『ミッドナイト・ラン』
2016/05/21
3連休の最後、まったり映画でも観ようかなと、女房提案の『ミッドナイト・ラン』を借りてきた。これが大当たり、すこぶる面白かったよ。
ロバート・デ・ニーロ、チャールズ・グローディン主演の1988年の作品。元警官で今は賞金稼ぎを生業とするウォルシュ(ロバート・デ・ニーロ)が、ギャングの金を横領た会計士デューク(チャールズ・グローディン)をニューヨークからロサンゼルスまで送り届ける物語り。ロードムービーってんですか。FBIとギャングとに追われながらの旅を描いたコミカルなハードボイルドサスペンス。依頼されて重要人物を移送するってとなると、思いつくのは名作冒険小説「深夜プラスワン」。でも味わいはぜんぜん違うのね。「深夜…」が熱いのに対して、本「ミッドナイト…」は暖かいんだなあ。
NYからLAまで飛行機でひとっ飛びして終わり、のはずだったのに、デュークが「おれは飛行恐怖症だ!」と叫び暴れるものだから、飛行機での移動を断念。これが偶然追っ手の意表をつくラッキーだったのだが、そこで狂った歯車がハチャメチャな旅へと二人を導きます。金が底をついたりヘリコプターに追いかけられたりと、惨事の連続にもかかわらず、笑いながらほっこり観られる。主役の二人はもちろん、それを取り巻く脇役たちも愛すべきキャラクターがそろっているのもその要因。
26年前の作品ですからそれなりに古さを感じさせます。でもその古さがちょっとした懐かしさを与えてくれていい。そして当然ながらロバート・デ・ニーロが若い。45歳くらい。お茶目でチャーミングな男を演じていて、たまらなく素敵です。
こういった楽しい洋画を見るたびに、英語がわかればもっと楽しめるんだろうなあと思う。