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出し惜しみしない 『告白します。私は夫に内緒で2億円稼ぎました。』

      2017/09/16

「稼ぐ」と「儲ける」とは違う。

世の中「稼げる」人は多いが、「儲けられる」人は少ない。与えられた仕事をこなしていれば稼げるが、儲けることはできない。給料をもらっている人は稼ぐ人だ。私は営業で儲けていますというのは言い間違い、営業マンは稼いでいるのであって、儲けているのは会社。手にする金額の多寡の話ではない。たとえば、イチローが何億もらおうと稼いでいるのであって儲けてはいない。儲けているのは球団のオーナーだ。

否定形にしてみるとさらにはっきりする。「稼がない」は収入が0になることを言い、損はしない。「儲からない」は赤字になることで、損することを意味する。

先に「儲けられる」人は少ないと書いたが、「儲ける」ってのはもって生まれた才能だと思う。商才だ。これは勉強して身に付くものではないと思う。どんな時代、どんな環境であっても商才のある人は儲けるし、商才のない人は儲けるという発想すらない。

さて、『告白します。私は夫に内緒で2億円稼ぎました。/蝶乃舞/インフォトップ出版』はそんな儲ける才能のある主婦の体験談で、本書の正しいタイトルは『私は夫に内緒で2億円儲けました。』だ。著者は商売のきっかけとなる情報をポンと400万円出して手に入れるし、製造した商品の販路を開拓し、思い切った価格設定で勝負に挑む。商売するには当たり前のことだが、様々な状況で自然と頭や体が動かないと儲けることはできない。これを読んで「私もやってみようかしら」などと思う人がいたとしたら、やめておいた方がよい。タイトルに魅力を感じた時点で、その人には商才がないことを示しているのだから。

私(商才ゼロ)が本書を読んでみようと思った動機は、儲ける人の話を読むとなんだか楽しくなるからだ。自分にない能力を持っている人の話は面白いじゃないですか。その目論見どうり、本書は読みやすくて楽しいものに仕上がっている。カバーもすてき。

 自分の中から何かを放出しない人は、決して何も入ってくることはないのです。お金も、人も、満足も、何もかもです。

(本書は「本が好き!」を通じてインフォトップ出版より献本いただきました)

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