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1日5分、記録を読み返せ! 『大事なことはすべて記録しなさい』

      2017/09/16

成功した人の手の内なりやり方なりには、やはり興味がある。特にそれが手帳やノートとなると尚更だ。覗き見趣味的なところ半分で、良さそうな手法があれば真似してみようかなという気持ちもある。『大事なことはすべて記録しなさい』はそんな一冊。

本のタイトルだけで内容をほとんど言い尽くしている。世間一般「メモ、記録は大事」と言われているが、本当にそうなのか、改めて自分に問い直してみるべきだろう。例えば森博嗣氏のように、メモなんて取らない、忘れる程度のことは大したことではないから、という強者もいらっしゃる。管理人も学生時代ノートを一切とらなかった。自分の頭に入るもの、それだけで充分だったから。でも歳をとるにつれて、書き残しておくことも大事だよな、と感じるようになってきた。

記録の6大メリット(RECORD効果)

  1. Remind(再現)読み返せる、マニュアル化できる
  2. Evidence(証拠)トラブル回避&実績を示す
  3. Consider(熟考)書きながら書くことで、自然と深く考える
  4. Overlook(俯瞰)続けることで違いが見え、そして速くなる
  5. Report(伝達)正しく速く伝えることができる
  6. Database(蓄積)保存・記憶から解放される

だから、記録する目的は何か、何のために記録するのか、それをはっきりさせておかないと、記録する意味がない。そのフレームとして、これはよくできたリストだ(3の「書きながら書く」はおかしけれど)。労作だと思う。このRECORDを基本にして、目的を具体化してみよう。生産のためでもよい、クイズ王になるためでもよい、思い出作りのためでももちろんよい。

ルール5【読み返す】1日5分、記録を読み返す

本書のキモはこのことを明言してくれたことにあると思う。記録をどれほど蓄えようとあまり意味はない。記録はそのまま放っておいても反応しないからだ。反応は頭の中、脳の中でしか起こらない。脳の中でどれだけ記録を繋ぎ変えるかが重要だ(ちなみに、齋藤孝氏は、「記憶がなければ何も生まれない」「自分をくぐらせる」と表現している)。記録を記憶に変換しなければ、自分に取っての価値はない(他人にとっての価値はあるかもしれないが)。そのためには記録を読み返す。そこから出てきたものを記録すれば、さらに記録の価値が増す。

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記録の方法は人それぞれだろう。記録から何を得ることができるのか。この先はメタ・ノートに通じている。

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大事なことはすべて記録しなさい/鹿田尚樹/ダイヤモンド社
大事なことはすべて記録しなさい

 - 人文, 読書