すぐびん

山歩き、読書や工作、おじさんの遊んでいる様子

検索

歴史を遊びつくそうぜ『歴史魂 Vol.1』

      2022/03/27

レビュープラスさんから献本いただきました。いつもありがとうございます。今回頂戴したのはこちら、歴史魂1 2011年1月号。

発行人の言葉を借りれば「特集、コミック、小説、付録など幅広いコンテンツで歴史を遊びつくす超娯楽 ヒストリーマガジン」だ。12月6日に創刊されたばかりの季刊誌。
ヤングアダルト(「若い歴史ライトユーザー層」というらしい)をターゲットとしているので、僕のようなおじさんは対象外。でも結構楽しく読めた。そんなおじさんがこの雑誌から感じたのは、歴史を楽しむということに関しては昔も今も変わらないのだということ。それについて書く前に、まずは内容を簡単に紹介しておこう。

創刊号の特集は「石田三成という生き様」。石田三成を中心に、島左近、大谷吉継ほか多くの武将たちを紹介するとともに、関ヶ原の戦いが詳しく解説されている。三成に関するTVドラマ、映画、コミック、小説、ゲームも多数ピックアップされていて、これはなかなか重宝しそう。
特集以外では、「戦国大戦1560尾張の風雲児」「真・三國無双6」「信長の野望」といった歴史系ゲーム紹介から、小説、マンガ、付録の銀河万丈氏のNEO講談CDと盛りだくさん。果てはお市、お江ら戦国姫たちの萌え系イラストまであり。

この辺から感想に入っていくのだが、おじさんとしてはページをめくるたびに微笑ましさを感じるのだ。子供たちにはこういうのありだよな、と。
ひょっとすると年配の方の中には、こんな三成に眉をひそめるかもしれない。

石田三成

 

でも今はこれでいいのだと思う。たとえば戦前戦後の立川文庫や少年講談などは、インパクトのある挿絵をふんだんに使って、当時の子供たちを魅了していたのだ。これらの本で歴史に親しんだ子供は多かったはず。今やそれがアニメ、CGキャラだということ。取っ掛かりは何であれ、まずは歴史の世界に浸ってみることだ。子供に限らず、銀幕の市川雷蔵に見入った世代もあるだろう。歴史を楽しむということに関して、昔も今も本質は変わっていない。

 - 人文, 読書