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『モンテ・クリスト伯』を読み始めた

      2017/09/16

モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫) 日々、次から次へと面白そうな本が出てくるのだけれど、一方で、いわゆる古典とか名作とか呼ばれるものもある程度は押さえておきたい。僕の読書遍歴として、そういった類のものをほとんど読まずに来てしまっているから、余計にそう思うのである。中学生の頃、文学全集なるものを母親は買い与えてくれたにもかかわらず、ほんの少ししか読んだ記憶がない。まあ文学嫌い少年だったわけだ。名作文学にはどんなものがあるのかという知識だけは得られたのだが。

歳いって、残された時間がなんと短いことかと気づいてから、いっそう名作に対する憧れが強くなったように思う。例えば『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』を読んだのはそんな理由からだ。名作なんてものは山ほどあるので、そればかりにかかずらってはいられない。でも、たまなにはふと挑戦してみたくなる。

そんな気分を背景に、今回挑戦するのはアレクサンドル・デュマの『モンテ・クリスト伯』。19世紀半ばに書かれた娯楽小説の巨編だ。エンタテイメントの古典とされているのだから、いつか読まねばと思いつつ、ようやくその気になった次第。

今、ダンテスとヴェルフォールとが初めて対峙した場面に到達。19世紀のフランスの小説だというのになんと読みやすいことか。嫉妬であるとか、ねたみであるとか、普遍的な感情によって展開されているからなんだろう。また、今時の小説とは違って、登場人物ごとに明確なキャラクタが割り振られていることも分かりやすい一因だ。デュマは精一杯の面白い物語りを書こうと古今東西の名篇大作を吸収したそうで、その甲斐あっての面白エンタテイメントなのだから当然と言えば当然かな。

ちなみに、今までのところでは、酔っ払ったカドルッスのしゃべくりがムチャ面白くて、お気に入り。

壮絶な復讐劇が展開されるそうなので、これからが楽しみ。この本に関しては、毎日少しずつ、新聞小説的な読み方をしていくつもり。

 - 小説, 読書